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COLUMN

【知らないと失敗する自家消費②】総額やkw単価だけで決めると失敗!?「既存キュービクルの接続」

太陽光

2023/05/18

総額やkw(キロワット)単価だけで決めてしまうと失敗することも!

まず、とても基本的なことなのですが、自社ビルや工場などにどのように電力が供給されているかはご存知でしょうか。
通常(と言ってもほとんどなのですが)、企業で使用する電力は電線から伸びる引き込み線を通して、「キュービクル」と呼ばれる変換システムに接続されています。
日本では普通、100Vや200Vという単位の電気を使用しているので、このくらいの数字はいろんなところでよく見かける数字ですよね。でも電力の電線=配電網の段階では、電気は6,600Vという高圧で供給されています。このままでは、電圧が高すぎるため、敷地内に「キュービクル式高圧受電設備」(通称でキュービクルと言います)という設備で減圧して施設や室内に供給されています。

おそらくどなたでも見覚えがあると思いますが、敷地内にクリーム色した高さ2メートルくらいのスチール製の箱があると思います。それがキュービクルです。コンビニエンスストアや一般のマンション、商業施設やビルくらいまでの規模であれば、電力会社と「高圧契約」をしていると思います。(もっと巨大なものになると「特別高圧」という別の契約をしています)

太陽光発電設備を設置する場合、発電した電気を使用するためにはこのキュービクル内の盤のどこかに接続するということになります。すなわち「既存キュービクルに接続する」ための設計が必要不可欠となります。
ちなみに、電気設備は『電気主任技術者』の選任が電気事業法という法律で義務付けされており、設備の管理はこの電気主任技術者が行うこととなっています。したがって、太陽光発電設備を増設する場合、主任技術者との協議のもとで保安管理に支障のないかたちで設備を増設することが大前提となります。

○見積もりに影響を与える主な要素

詳細まで詳しく知っておく必要はありませんが、設計にかなり大きな影響を及ぼし、結果的に見積もりに違いが出てくる要素をいくつかあげておきましょう。

1.三相か単相か〜連系するパワコンディショナーの種類
高圧契約をされている場合が多いと思いますが、おおむね、基本的に三相パワコンを動力側に接続します。容量が小さい場合は単相パワコンを電灯側に接続するケースもありますが、次にあげる漏電などの対策も考慮し、キュービクルを改造する工事を施すことがほとんどです。

2.漏電などのトラブル発生時に向けた対策を施しておく
増設した設備で漏電などのトラブルが発生したとき、施設内の電力系や他の設備に影響を及ぼさないように、機器・装置の設置が必須となります。設計の際に、トラブルからの復帰方法や停電時のバックアップなどを含めることが必要になります。

3.逆潮流をするかしないか
逆潮流をするかしないかでも設計は変わります。逆潮流とは、通常の電力供給の逆方向に電力が流れる現象を指し、電力の逆方向への流れは異常事態や技術的な問題が発生した場合に起こることがあります。逆潮流ナシの設計をする場合では、追加的機器の設置が必要となります。

○総額やkw単価だけで施工会社を選ぶと失敗することも

自家消費型太陽光発電システムは、設置する企業の電力需要によっても、既設のキュービクルとの接続によっても、また電力会社との契約内容によっても、システムの構成がまったく異なります。
総額が安い、kw単価が抑えられている…など、表示金額だけを頼りに発注先を決めると、一旦トラブルになった際にかなりの出費が発生したり、割高な追加工事が必要となったりします。
例えば、キュービクルに機器や設備を追加する改造工事はほぼ全てのケースで発生しますが、デマンドデータからの効率をみて、屋根に低圧のシステムを組むことができても、受電契約が高圧契約であれば、工事そのものは高圧のものを行うことになるため結果的にkw単価は低圧のものより高くなります。家庭用や投資用に比べて低圧のシステムなのにkw単価が高いなどの基準で、一概に判断するのは避けた方が良いでしょう。

自家消費型太陽光発電システムはいわば完全オーダーメイド品なので、設置後のメンテナンスや補助金などの申請案内などを含め、些細なことでも相談しやすく、継続的な取引が可能な発注先を選ぶことが失敗を回避する上で非常に大切です。

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